杢目が非常に映えるPRSのナット交換、擦り合わせをご依頼いただきました。
ロッドの効きやネックの安定性は量産メーカーとして群を抜いて素晴らしいと思います。
逆に「え??この杢目で10topなの??」とか「え?こんなギラギラした杢目で10Topじゃないの??」という疑問くらいでしょうか(笑)
塗装の白濁はある意味宿命みたいなものですし…
そんなしっかりしているPRSは非常に修理がやり易い(いいイメージに持っていくことが出来る)楽器だと思います。
いやー映える!(笑)
こちらもナットが低く、若干のフレット高さにバラつきが有ったので、同じように作業させて頂きました。
この個体は演奏ジャンル的にもローアクション指定ではなとのことで、標準位の弦高で仕上げさせていただきました。
ギターやベースを弾かれる方にとっては永遠の課題かもしれません弦高。
凄い簡単に言えば、低ければ押弦は簡単ですがペチッとしたアタッキーな音に、高ければ押さえにくい(ローアクションに比べて)けど豊かな、マイルドな音になります。
結局のところ感じ方は人それぞれですので正解はなく、その人の丁度いいトコロに仕上げるのが難しかったりします。
今回は初めて遠方の方とお取引させて頂きました。
普段は地元の方からご依頼いただき対面で打ち合わせをしているのですが、今回はメールとお電話にて打ち合わせ。
お客様が意図している事、お困りの内容、状態、修理内容のご提案等、双方の意思を伝えることに対面ではない難しさがありましたが、結果喜んで頂けたご様子でこういう仕事をしていて大変嬉しく存じます。
貴重な機会を頂戴し、厚く御礼申し上げます。
楽しんで頂ければなによりです!