国産LPとして人気のあるOrvilleのフレット交換をご依頼いただきました。
ご依頼主はなんとイスラエル出身のお客様。
お問い合わせ頂いた時はビックリしました(笑)
幸い日本語がお上手でしたので、当方の拙い英語と日本語が入り混じった案内になりましたが、無事意思疎通が出来て良かったです。

もう、フレットはほとんど無い状態ですね。
どれだけ調整してもバズるので交換したいとのことでした。
ネックの状態もそれほど悪くなく、指板修正も少しで済みそうです。

サイズや材質をご指定頂き、作業に入ります。
今回は珍しい、JescarのEVOというフレットを使います。
説明によると、銅、錫、鉄、チタンから成る合金だそうです。
加工時の出ごたえがニッケルシルバーと違います。
Jescarは元々かなり固いフレットなのですが、
ニッケルシルバーは「モチッ」
EVOは「サクッ」
という感じです(笑)
出音もステンレスに近いと感じました。

そしてナットも珍しい、高さ調整可能なブラスナットになります。
ブラスナット製作はかなり苦労するのですが、ここまで出来ていると交換は結構楽ですね。(それでも溝はしっかり切らないといけないですが。)

後は実際に弾いていただいて、セットアップ、お渡しになりました。
これまで自分のやってきた経験が、海外の方にもお役に立てる機会があるとは思いませんでした(笑)
大変嬉しく思いますし、色々貴重な経験をさせて頂きました。
有難うございました。

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皆様の素敵な楽しい音楽ライフのお手伝いが出来ればと思います。