USモデルでよくあるロッドナットが舐めてしまっている症状(ホントに多いんです。)
こうなったものはロッド調整が出来なくて非常に弾きにくい個体になってしまいます。
個体によってはアイロン修正や指板修正、フレット擦り合わせが必要ですが、この個体はナットキャップ交換だけで何とかなりそうです。

このタイプはバイフレックストラスロッドが入ってます。(興味ある方はググってください。仕込み方がFenderサイトで公開されています。)
いわゆるダブルアクションとかデュアルアクションとか言われている両利きのロッドです。
一般のダブルアクションはロッドナットが舐めると指板剥がして入れ直し…という大掛かりな修理が必要なのですが、fenderのバイフレックスはプラグを抜いてロッドナット交換が可能です。

水分を含ませながらコテで熱します。

こんな風に抜けます。

何より驚くのが、ウォルナットキャップやロッドナットが純正パーツで売られている事です。
壊れたなら直せばいーじゃん!というマインド、修理屋にはありがたいです。
ウォルナットキャップとか作るのちょっと大変だしどうしようかなぁ…と思っていたらびっくり。
日本のfenderは取り扱ってないそうなので、eBayやAmazonで取り寄せました。
通販万歳。PayPal便利。

ロッドナットにレンチが噛む長さがたったこれだけ!!(笑)
そりゃー舐めやすいよ!
せめてもっと入るようにしてくれればなあ…

埋め直しして整形、ウレタンつや消しで完成です。
バイフレックスはロッドの効きが元々少なく、効き自体を修理で改善出来ないのですが、調整が出来るようになるというのは大きなアドバンテージです。(それでもロッド締切の個体が多いですが…

でも通常のダブルアクションのナットが舐めてしまうより、はるかに対応しやすいし、これはこれで…といったところでしょうか?
USモデルのロッドを回すときは、インチ規格のレンチでしっかり入れて無理に回さない様にお気を付けください。

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皆様の素敵な楽しい音楽ライフのお手伝いが出来ればと思います。