ジャパンヴィンテージ(この言葉、誰が言い始めたんでしょう??)GrecoのEG-800を修理でお預かりしました。
減り具合からフレットの状態はこのままで使うには厳しいと判断し、打ち合わせの結果交換することに。
リアーはナンバードPAFに交換してありましたが、センターマイクと位相が有っておらずフェイズに。
3マイク仕様のレスポールは(Fr、Ce+Re、Re)と(Fr、Fr+Ce、Re)の二つが年代か仕様によっていろいろあるようですが、今回はCe+Re仕様。
正直フェイズサウンドって今使う方は少ないと思いますが…
配線も修正してFr+Ce仕様にします。
修正方法は他にもマイク自体の位相を変えるか、位相のあっているマイクに交換するかですが、予算やリスクを考慮するとこれが一番いいかと思います。
ロッド限界の為アイロン修正を行い、いつも通りテンション掛け作業になりました。
国産サイズのフレットから海外サイズのフレットに交換するのはちょっとコツがいるのですが、またいつかブログのネタにしたいと思います。(言っても全てのフレット交換作業に通ずるものだと思いますが)
個人的にはこういうジャパンヴィンテージと言われている物って状態良いものが少ないと思います。
修理せずに手放す方や扱いがラフな場合が多く、修理の際、特にフレット交換は本体価格に肉薄する費用が掛かることも…。
ですが今回の様に直しながら使っていくというのが、いち楽器好きとして嬉しく思います。
昨今のSDGsでは有りませんが、高い楽器だけ高い修理をするというのももったいないと思います。
価格帯関係なくしっかり直して楽しめるように、やってよかったと思って頂けるよう頑張っていきます。
ご用命有難うございました。