ほぼ一か月ブログが空いていました。
オリンピックもう終わっちゃいますね(笑)
古い雰囲気のあるアーチトップのネックリセットをご依頼いただきました。
お話を伺うとご友人から譲って頂き、ネックリセットはかなり高額な修理なのですが、そんなに高いものではないけども弾けるようにしたいとの事。
しっかり弾けるように修正していきます。
ヒールが剥がれていて弦高が5ミリほどでした。
ジョイント近くのフレットを抜いて熱を加え、外して修正していきます。
特にダヴテイルの隙間が多く、ほぼボンドで埋めていたようなので外れるのは簡単でしたが、その分修正が…。
その後角度修正を行いました。
またその際にもセンターがずれない様、またスカスカの隙間を埋めるようスペーサーを製作して、しっかりボディとネックが木部で接着剤と噛んでくれるように仕込んで、見た目も見える範囲で着色しそれっぽく仕上げています。
塗膜が古く、触るだけでも塗装がポロポロ…。
塗装は気にしてないから弾き易くして!という有難い、温かいお言葉で精神的に楽な気持ちで進めることが出来ました。
この時代の物ってロッドが入っていないので、作るときどうやって判断基準作ってるんでしょうね…
これぐらいで!!って感じでしょうか??(笑)
弦高も2.2㎜~1.5㎜に設定できましたし弾き易くなりました。
古い楽器ですがアーチトップの落ち込みも無く、フレットもそこそこ残っているので長く楽しんでいただけると存じます。
大変貴重な機会を頂き、勉強させて頂きました。
Thank you for the job offer!